2008年05月17日

出雲紀行(出雲大社)

13日は朝から雨だった。昼過ぎまでは県内全域で雨が降るという。生まれてはじめて参拝する出雲大社は雨なのか。気が滅入った。JR松江駅から普通列車に乗った。JR出雲市駅からは一畑バスに乗り込んだ。車内は出雲大社に参拝する人たちでゴッタ返していた。バスは雨のなかを走り出した。正門前で下車した。雨はやんでいた。参道を歩む。本殿に近づくにつれて陽が差しはじめた。やがてすっきりと晴れ渡った。穏やかな日差しが境内を照らしている。背後の八雲山にも新緑の輝きが戻って来た。陽の光に照らされて、八雲山の形がはっきりと浮かび上がった。オムスビの形をしている。神の宿るといわれる典型的な神奈備山である。大勢の参拝者が押し寄せたので神さまが喜んでいるのだ。背後の中年男性が連れの男性に冗談交じりに話していた。しかし、私には真実に思えた。

20080517-1.bmp

本殿の特別拝観には長蛇の列が出来ていた。行列は銅鳥居からさらに外へのびていた。午前9時半にしてそのありさまである。行列の最後尾に並んだ。受付のテントは八足門の横に設けられていた。テントにたどり着いたのは午前11時10分である。記帳を済ませて八足門から楼門へと進む。本殿前で靴をぬぐ。浜床から本殿を見上げる。その大きさに圧倒された。昨日、訪れた神魂神社など比べものにならない。急勾配の階を、一歩、一歩、踏みしめるようにして昇る。外側に取り付けられた廻縁を反時計まわりにひとめぐりする。社殿は簡素な造りである。一切の装飾が排されている。しかし、それぞれの部材は豪壮である。何と太い円柱であることか。鳥避けのためだろう。部材の各所には無数の釘が打ち込まれている。開放された南側から殿内をのぞき込んだ。内部中央には一段と太い丸柱が屹立している。床から天井を貫く“心御柱”(岩根御柱)である。鏡天井には極彩色の“八雲之図”が描かれている。赤や黒、黄の彩色がほどこされている。小さな雲がたなびくように集って一つの“雲”を形成している。尻尾をうねうねと蛇行させたオタマジャクシのようである。得体の知れない不思議な図柄である。しかも、想像以上に大きい。下段の天井には5つの“雲”が描かれている。中央のもっとも大きい“雲”は“心の雲”と呼ばれているそうだ。なぜか1つだけ反対方向へ流れている。御客座五神が祀られている上段の天井には2つの“雲”が描かれている。これで“雲”の数は7つである。“八雲”でありながら“雲”は7つしか描かれていない。不思議である。不思議であるといえば、御神座の向きも理解に苦しむ。本殿そのものは南を向いている。しかし、御内殿に鎮座する御神座は西を向いている。なぜだろう。もやもやとした気分に包まれて本殿から退出した。生々しいまでの生命力をみなぎらせた“八雲”が頭のなかを駆け巡っていた。
posted by 乾口達司 at 22:04| 奈良 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
が、頑張れー☆超頑張れー☆

全力で物陰から応援しています。

また、コメント書き込みにきま〜す♪♪
Posted by ★ことみ★ at 2008年06月13日 00:15
どなたか存じませんがありがとう!
Posted by 乾口達司 at 2008年06月20日 01:28
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