2020年08月09日

山田鴻一郎編『奈良製墨文化史―奈良製墨協同組合設立50周年記念』@

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だいぶ前、山田鴻一郎編『奈良製墨文化史―奈良製墨協同組合設立50周年記念』(2000年)をパラパラめくっていると、我が家の先祖が某書のなかで語っていた墨職人によるストライキのエピソードが載っていた。戦前のことである。先祖はストライキによって労働者が立てこもった場所を明示していなかったが、本書によって念仏寺であることが判明した。ひょっとすると、立てこもり期間中、念仏寺が資本家勢力の手先どもによって襲撃された際は、現在、開化天皇陵に比定されている念仏寺山古墳にも逃避場所を求めたか。いろいろなことを想像することが出来て、この部分はなかなか面白い。しかし、全体的には経営者の立場に立って書かれたものである。本当に読みたいのは、むしろ労働者の立場から書かれた製墨史である。そんな本はないのだろうか。
posted by 乾口達司 at 08:19| 奈良 ☁| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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