2020年04月03日

マスク2枚で。

私は今日になるまで知らなかったが、新型コロナウイルスの流行に際して、総理大臣が記者会見をして、各家庭に布製マスク2枚ずつ支給することにしたと表明したらしい。これが先日の記者会見で表明した「かつてない強大な政策パッケージを練り上げ、実行に移」したことの結果なのであろうか。それに対して、非難の声が挙がっているのも当然である。これではお肉券とかお魚券の方が良かったと思っている人も多いのではなかろうか。非難のなかには、総理大臣が表明した新型コロナウイルスに対する方策がたった2枚のマスクの支給であったことに裏切られたとか、こんな無能な総理大臣であるとは意外であったとかいった声まで聞かれたという。しかし、この総理大臣は何もこの期におよんで変節したわけではない。第一次政権のときに、当時、発生した「消えた年金問題」など、われわれの暮らしに直接かかわる諸問題を解決することなく−最後の一人まできちんとお支払いしますと宣言しながら、いまだに「消えた年金問題」は解決していない−お腹が痛いといって無責任にも政権を投げ出したことからもわかるように、この総理大臣ははじめからこんな人間なのである。だからこそ、第一次政権のときに「お友達内閣」と呼ばれ、その取り巻きによる不祥事が続出していたにもかかわらず、第二次政権以降も「お友達」が利益誘導の恩恵を受けるようなことが繰り返されているのである。そして、何よりも重大なのは、こういった人間であることを知りながら、ふたたび総理大臣の職に就かせたのはわれわれ有権者であるということである。この事実に目をつむって総理大臣の無能さをあげつらったり、騙されたと叫んだりすることは欺瞞である。選挙か、デモか、革命か、あるいは党内からの反乱か、手段は何でも良いが、この総理大臣を引きずりおろし、腐敗した政権政党を打擲した後でいっこうに構わないので、こんな総理大臣を支持し、政権政党に投票したものは自分たちの内部にどういった心理が働いていたのか、どういったきっかけでその心理が誘発されたのかを真摯に考えるべきである。そうしなければ、またぞろ同じような手合いが総理大臣となり、同じような悲喜劇が繰り返されるだけである。
posted by 乾口達司 at 00:00| 奈良 ☀| Comment(0) | 想い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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