2020年03月08日

韓国・慶州紀行(ごめんなさい)

慶州バスターミナルから良洞民俗村までは30分ほどであった。バスは入場ゲートの手前のバス停で停まった。ここからだと村は目と鼻の先である。バス停で帰路のバスの出発時間を確認して振り返った際、西洋人の女性とぶつかった。とつぜんの衝撃で動揺したのだろうか、あっと声は出たが、その先の「ごめんなさい」が続かなかった。もちろん、「ごめんなさい」といわなければならないという意識はあった。しかし、真っ先に思い浮かんだのは韓国語の「ミアナムニダ」であった。しかし、相手は西洋人である。韓国語の「ミアナムニダ」が果たして西洋人に通じるのだろうか。そう思ったとたん、何と返事をしたら良いかとっさに思いつかず、私のなかで混乱が生じた。言葉とは不思議なものである。韓国語の「ミアナムニダ」よりも、普段、使い慣れているはずの「アイムソーリー」の一言がどうしても思い浮かばなかったのである。混乱していると、相棒がとっさに「アイムソーリー」といって西洋人に謝ってくれた。そのときはじめて「ごめんなさい」という英語が「アイムソーリー」であることを知ったかのように、私は「アイムソーリー」の響きに新鮮さをおぼえたものである。西洋人は特に立腹している様子はなかった。むしろ、気にするな、といったことを私たちにいってくれているようだった。しかし、おかげで、その後、なぜすぐに謝らなかったのかと相棒からはつめられた。
posted by 乾口達司 at 00:00| 奈良 ☔| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]