2019年06月10日

龍谷ミュージアム企画展『因幡堂 平等寺』

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招待券をもらっていたため、龍谷ミュージアム企画展『因幡堂 平等寺』へ。9日が会期末であった。ぎりぎり間に合った。平等寺の本尊・薬師如来立像をはじめ、展示されている寺宝の幾つかは、以前、平等寺でとりおこなわれた特別公開のときにお寺で拝観した。そのとき、頭上にのせられていた小さな座布団状のものは、今回、頭部にはのせられていなかった。火災などの緊急時、本尊を素早く逃がすため、背面に車輪と綱の付けられた厨子も出品されていた。以前、お寺で拝観したときも興味を持った厨子である。薬師如来が京都へと飛び立ったとき、因幡国に残されたとされる薬師如来の台座(座光寺蔵)も出展されていた。しかし、ほぼ等身大の大きさを持つ薬師如来の像高に対して、この台座はあまりに小さい。本当にこの台座の上に現在の薬師如来が立っていたのであろうか。あるいは、その台座の上に立っていたもともとの本尊を胎内に取り込むようにして現在の薬師如来が作られたのではないか。そう考えると、辻褄が合う。そう思って図録の解説部分を読んでみた。しかし、薬師如来立像に内刳はほどこされていないという。因幡の国の沖合から引き上げられたこと、その像自体が台座に立つことを拒否していること、雲に乗って都へ飛来したということなどの数々の伝承ともども「?」だらけであった。平等寺の薬師如来と同じく、因幡国より飛来したという伝承を持つ延算寺の薬師如来立像ははじめて拝観した。興味深い地方作である。
posted by 乾口達司 at 06:00| 奈良 ☁| Comment(0) | 散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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