2011年10月07日

京都市美術館特別展『フェルメールからのラブレター』

遅まきながら京都市美術館で16日まで開催中の『フェルメールからのラブレター』展に出掛けた。三十数点しか現存していないとされるフェルメールの作品のうち、このたび修復された『手紙を読む青衣の女』および『手紙を書く女』『手紙を書く女と召使い』の計3点が展示・公開されている。タイトルからもうかがえるように、統一したテーマとしては「手紙」を指摘することが出来る。当初、『フェルメールからのラブレター』という甘ったるく、自分の好みとはまったく異なる珍妙な展覧会名に首をかしげていた私も今回の作品が「手紙」をテーマにして選ばれていることを知ってようやくその意味するところを理解したのであった。絵画の造詣に乏しいため、個々の作品についての印象を書くことは控えるが、一点だけ記しておくと、もっとも興味深かったのは『手紙を書く女と召使い』における召使いの表情である。せっせと手紙をしたためる女主人とは反対に窓の方に目をやり、やる気のなさそうに何やらぼそっと呟いている一瞬の表情が実にシニカルである。床のタイルの模様もどことなく不思議である。ところで、画中の彼女たちがしたためている「手紙」は展覧会名にもあるように本当にいわゆる「ラブレター」に限定して良いのだろうか。そのことが少し気になった。
ラベル:フェルメール
posted by 乾口達司 at 21:21| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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