2011年03月17日

神戸市の如意寺。

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神戸市の如意寺(兵庫県神戸市西区櫨谷町谷口259)は、今回、はじめて拝観した。神戸市営地下鉄西神・山手線の西神南駅で下車。もちろん、西神南駅で下車するのもはじめてである。最初は「西神南駅」の読み方も知らなかったほどである。駅の改札を抜けると、目の前には丘陵を切り開いて造成された新興住宅地が広がっている。こんなのっぺりした空間に由緒のある古寺があるのかと驚かされる。井吹第5号公園を突っ切る形で公園の北側へと下りる。するとやがて如意寺のシンボルである三重塔(国重文)が見えて来る。公園の北側は切り込んだ谷を形成している。如意寺はその一画に建てられている。寺の周囲はそれまでに見て来た新興住宅地とは打って変わり、静かで鄙びた区域である。法道仙人開基の寺院であるという。いまは礎石しか残されていない本堂の周囲に三重塔・文殊堂・阿弥陀堂(いずれも国重文)が建てられている。珍しいのは入母屋造・本瓦葺きの文殊堂である。その内部は間仕切りによって内陣と礼堂の2つの区画に分けられており、内陣には3つの大きな厨子や等身大の地蔵菩薩立像などが西向きに安置されている。厨子が西向きに安置されているということはお堂の西面が正面になるはずである。しかし、お堂への入り口(上がり口)は北側に取り付けられており、外見上、お堂の正面は北面となっている。西側はあくまでお堂の側面に過ぎず、そこには板壁がしつらえられているだけである。したがって、北側から堂内に入った参拝者は直角に左を向いてはじめて厨子と対面することになる。不思議な構造である。珍しいといえば、お堂の背面(南側)が懸造になっているのも印象深かった。写真は少し離れたところに建つ山門内に屹立する仁王像。鎌倉時代の塑像であるという。風化が激しく、痛々しい姿をさらけ出していた。
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posted by 乾口達司 at 22:59| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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