2010年08月14日

『すみ鬼逃げた』と唐招提寺。

『すみ鬼にげた』(福音館書店/2009年11月)という童話があることを教えてくれたのは大学時代の同窓生Mであった。「すみ鬼」とは唐招提寺・金堂の四隅の軒下に据えられた4体の隅鬼(邪鬼)のこと。Mは子どもの課題図書として『すみ鬼にげた』が選ばれていることを告げた。そして、「すみ鬼」を見学するため、子どもを連れて唐招提寺を拝観するべきかどうかと私に訊ねた。昨年までおこなわれていた金堂の改修工事期間中であれば、Mの所望する「すみ鬼」を間近で拝観することも可能であった。実際、私も改修工事中に訪れたときにすぐ目の前で「すみ鬼」を見学している。自分の眼に焼きつけたばかりか、カメラにも収めている。4体のうち、奈良時代の創建当時のものは3体、残り1体は江戸時代に取り替えられた後補ではなかっただろうか。しかし、改修工事が終わった現在、実物をすぐ目の前で見学することは出来ない。金堂の建っている基壇の上に立ち、見上げるような格好で下から眺めることになる。何しろ金堂は大きな建物である。下から眺めることによって観察者と「すみ鬼」とのあいだに相当の距離が生じる。したがって、その姿をはっきり確認することは双眼鏡を使っても難しい。ましてその表情をじっくり観察することは不可能であろう。Mに対してはそのように答えておいた。すると今度は帰省中の妹からも同じ質問を受けた。どうやら甥っ子シュンの夏休みの課題図書の一冊も『すみ鬼にげた』であるらしい。「すみ鬼」を間近で見ることは叶わないとはいえ、時間があれば、この夏休みのあいだに駿を唐招提寺に連れていってやろうと思う。
ラベル:童話 唐招提寺
posted by 乾口達司 at 18:33| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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