2010年04月28日

張暁平『北京往事』

20100428-1.bmp

張暁平の『北京往事』(五洲伝播出版社/2009年5月刊)は先日の北京旅行の折に買い求めた。題名のとおり、北京に暮らす人々の日常生活を撮影した写真集である。張は特に胡同と呼ばれる細い路地に積極的に分け入り、庶民の姿を写している。暇そうに客待ちをしている人力車の男性、物売りの人々、椅子に腰を下ろし、ひなたぼっこをしている老人たち、屋外に机を持ち出して麻雀を楽しむ一団。いずれも庶民の表情を実に活き活きと描き出している。白黒写真であることも古き良き時代の北京を実感させるのに効果的である。今回の旅では前門の東側に広がる胡同を訪れる機会に恵まれた。こういった胡同は北京の旧市街にはいまでも数多く残されている。しかし、同時にその多くは近代化の過程のなかで解体の危機に瀕している。実際、私が目にしたところでも家屋が取り壊され、平地に変貌しつつあるところが幾つかあった。跡地には高層ビルでも建てられるのであろう。次回、北京におもむいたときにはあちらこちらの胡同をゆっくり散策したいものである。『北京往事』をひもときながら、そのようなことを思っている。
ラベル:北京 路地
posted by 乾口達司 at 17:23| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック