2009年06月05日

鳥取・島根紀行(大山寺)

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鳥取・島根紀行(植田正治写真美術館)→こちら
鳥取・島根紀行(皆生シーサイドホテル)→こちら
鳥取・島根紀行(美保神社)→こちら
鳥取・島根紀行(仏谷寺)→こちら
鳥取・島根紀行(魚山亭)→こちら
鳥取・島根紀行(大神山神社奥宮)→こちら

大神山神社の奥宮からはふたたび自然石の積み重ねられた参道を下った。そして、大山寺の本堂に足を踏み入れた。本堂にお参りした後、阿弥陀堂(国重文)を目指す。この日(5月24日)の阿弥陀堂は前日とともに春の特別公開日に当たっていた。普段、拝観には事前の予約と拝観料とが必要となる。しかし、毎年春と秋におこなわれる特別公開のときだけは自由に拝観させていただける。拝観料も無料である。本堂の脇からいったん河川敷に降りた。川を渡ってふたたび山の斜面を上った。山道を歩くこと約15分。阿弥陀堂に到着した。阿弥陀堂は、平安時代、慈覚大師によって創建されたものと伝えられる。もとは常行三昧堂という24間四方の大きな建物であったという。しかし、1529年に災害に遭い、1552年、古材を利用して現在の場所に移築・再建されたとのこと。現在の建物は桁行5間・梁間5間の寄棟造・こけら葺。内陣には木造阿弥陀如来坐像および両脇侍像(いずれも国重文)が安置されている。阿弥陀如来坐像は栃の木を刳り貫いて作られた一木造。1131年、仏師・良円によって制作された堂々たる丈六仏である。本尊および堂内の写真撮影を許されたため、ご縁を願いながら、カメラのシャッターを押し続けた。外はあいにくの雨だった。堂内もきわめて暗い。目を凝らさないとそのお姿をはっきりと確認することすら難しい。ストロボの光に一瞬だけ浮かび上がる阿弥陀如来の穏やかな表情が何とも印象的だった。拝観後は宝物館へと移動をした。宝物館は大山寺の門前脇にあった。駐車場からはふたたび本堂方面へ上ってゆかなければならない。降りしきる雨のなか、二度手間であることを承知の上で、もう一度、門前町を通り抜けて宝物館へ向かった。しかし、数体の小金銅仏とわずかな木造仏以外、取り立てて見るべきものはなかった。山陰地方を代表する山岳信仰のメッカ・大山寺に残された宝物の拍子抜けするほどの意外な貧弱ぶりには驚かされた。廃仏毀釈の折にほとんど亡失してしまったのであろうか。大山寺の宝物は阿弥陀堂内陣の木造阿弥陀如来坐像および両脇侍像に尽きるといって良い。
ラベル:大山 仏像
posted by 乾口達司 at 17:41| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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