2009年04月20日

木津川市の相楽神社。

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相楽神社(京都府木津川市相楽清水1)に立ち寄った。近鉄山田川駅を下車。線路を渡って山田川沿いを東へ7、8分歩くと対岸前方にこんもりとした鎮守の杜が見えて来る。相楽神社である。祭神は足仲彦命・気長足姫命・誉田別命。延喜式内社で古くは八幡宮と称したという。相楽神社には中世以来の宮座行事がよく残っている。なかでも、正月に執りおこなわれる一連の行事はつとに有名である。1月14日深夜には「豆焼」と「粥占」がおこなわれる。翌15日には「御田」が執りおこなわれる。2月1日は「餅花」の日である。「餅花」は「豆焼」や「御田」などとともに府の無形民俗文化財に指定されている。「餅花」の日に何度か訪れたことがある。当日は午後1時より拝殿にて神事が執り行われる。本殿に供物が奉納された後、たくさんの餅花が吊るされた拝殿において巫女が神楽を舞う。終了後、餅花は氏子らに分配されるため、拝殿から取り外される。餅花の造りは松葉形に削った竹串に数個ずつ刺し、さらにそれら一本一本をヒョウタン型に編んだワラに粘土を詰めた「ションマラ」につき刺している。上から1つ目の餅の表面には食紅で「×」マークがつけられている。2つ目には軽くマークがほどこされている。宮司に「×」マークの由来について訊ねてみた。「単なる飾りでしょうな」との回答だった。本殿(国重文)は丹塗りの三間社流造・檜皮葺。室町時代初期の建築と考えられている。組物は出三斗、中備は母屋と庇正面に蟇股、妻側に大斗花肘木を置く。母屋の蟇股は左右対称の図案的な彫刻で藤唐草の透彫り。母屋正面鴨居上の欄間彫刻は金網で保護されて拝見しづらい。虹梁大瓶束笈形、中備大斗花肘木よりなる見事な妻架構にも注目したい。本殿の南側には一間社春日造・檜皮葺の末社・若宮神社本殿(府指定重要文化財/室町後期)が位置している。
ラベル:神社 行事
posted by 乾口達司 at 21:24| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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