
昨日は終日オフだった。朝から良い天気である。西国三十三所の巡礼に出掛けた。目指すは大阪府藤井寺市にある第5番札所・葛井寺。自宅のある奈良から葛井寺へ向かう場合、まずは近鉄奈良線を利用してJR鶴橋駅で環状線に乗り換える。JR天王寺駅で下車。大阪阿部野橋駅から近鉄南大阪線を利用して藤井寺駅に降り立つのがもっともオーソドックスな経路であろう。しかし、今回は趣向を変えて関西本線を利用してみた。まずはJR奈良駅に向かった。そこから関西本線に乗り込みJR柏原駅で下車。地図を片手に藤井寺方面へぶらぶら歩きはじめた。大和川にかかる新大井橋を渡り切ると前方にこんもりとした森が幾つも現れる。誉田御廟山古墳(応神天皇陵古墳)を中心としたいわゆる古市古墳群である。西名阪自動車道藤井寺インターチェンジを横目に見ながら進路を南西方向に変えてしばらく歩くと近鉄藤井寺駅に到着である。葛井寺は藤井寺駅の南側に位置している。商店街のなかに建っているだけあって境内は大勢の人で賑わっていた。御本尊は国宝・十一面千手千眼観世音菩薩坐像。脱活乾漆造の天平仏である。普段は毎月18日だけ御開帳される秘仏である。今月は西国三十三所結縁御開帳の一環として18日から21日まで4日間にわたって特別に御開帳されている。拝観は十数年振りである。拝観料300円を支払って内陣に進んだ。相変わらず理知的で端正なお顔である。光背のように左右に広がる豪快な千本の手も実に見事である。古瓦や古文書などを展示している本堂の裏手では葛井寺に縁のある井真成の墓碑のことを熱心に語る中高年の男性がいた。どこかで見たことのある顔である。しかし、どうしても名前を思い出せなかった。
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