2008年12月10日

国立故宮博物院編輯委員会編『金銅佛造像特展図録』

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国立故宮博物院編輯委員会編『金銅佛造像特展図録』(1987年10月/国立故宮博物院刊)は収納物の整理をはじめている「中二階」の奥に眠っていた。B4版サイズの大判写真集である。このような貴重なものが眠っているとは思わなかった。奥付には「中華民国七十六年十月初版」と記されている。中華民国暦で刊行年月が表記されているところが台湾らしい。見返しには「新田集蔵」という大きな落款が押されている。どうやら日本に渡った台湾出身の実業家・新田棟一氏(本名・彭楷棟)のコレクションを図版化したものであるようだ。新田氏の蒐集したインド・ネパール・チベット・東南アジア・中国・韓国・日本の金銅仏がカラー写真で掲載されている。金銅仏以外にも青銅製の小物や鏡、仏画も収録されている。しかし、なかでも眼を見張るのはやはりバラエティに富んだ金銅仏の数々である。木造仏とはまた異なる魅力を放っている。金銅製であるがゆえの煌びやかさや神々しさが当時の人々を魅了したことであろう。私もまた金銅仏の世界に魅せられたものの一人である。いつまでも見飽きない図録である。
posted by 乾口達司 at 18:07| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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