2008年11月12日

アメリカ大統領選挙を終えて2

アメリカ大統領選挙を終えて1→こちら

黒人候補の勝利を賞賛するよりもまず検討すべき課題がある。それは間もなく終焉を迎えようとしている現在の共和党政権が果たした役割についてである。私は現在の共和党政権ほど革命的な政権はなかったのではないかと思っている。「チェンジ」という言葉に真に相応しいのは現在の政権ではないか。そう考えている。共和党政権は外交や軍事面で「単独行動主義」を標榜した。経済的には「グローバル資本主義」を提唱し、実行に移した。私はそのことをもって革命的であるといいたいのではない。政治とは結果責任である。何を訴えているのかということで判断し、評価するべきではない。何をおこない、その結果としてどのような事態を招き寄せたのか。その観点から審判を下すべきである。共和党政権はアメリカの威信と覇権を世界に広めようとして「単独行動主義」や「グローバル資本主義」を実行に移した。誰の目にも無謀に映ったイラク戦争はその典型である。共和党政権の横暴を非難する声は多い。今回の大統領選挙では民主党の黒人候補が勝利を収めた。黒人候補に対する新聞各紙の賞賛の嵐は横暴な現在の政権に対する反発や批判の裏返しの表現でもあったはずである。私もまた現在の政権の振る舞いを快く思ってはいない。しかし、彼らが世界の各地に介入し、世界を無茶苦茶に掻き乱してくれたからこそ、第一次世界大戦以来、アメリカが持っていた威信と覇権は大きく失墜したのである。低所得者向け住宅ローンの破綻に端を発した国際的な金融危機の発生により、世界の基軸通貨としてのドルの役割も終焉を迎えつつある。政治とは結果から判断してゆくものである。その言葉をあらためて反芻するならば、現在の政権が如何に革命的な政権であったか、如何に大胆にアメリカを「チェンジ」したかが明らかではなかろうか。私が革命的であると述べる所以である。(続く)
posted by 乾口達司 at 18:52| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 想い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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