2008年11月11日

アメリカ大統領選挙を終えて1

アメリカの大統領選挙がおこなわれたのは先週だった。共和党の白人候補はそのつぶらな瞳が人柄の良さを感じさせた。おそらく人格者なのであろう。しかし、つぶらな瞳の老人はアフリカを一つの国家であると思い込んでいるような女性を副大統領候補として選んでしまった。この老人はひょっとして敗北を予想しながら選挙活動を展開しているのではないか。本当は大統領になる気などさらさらないのではないか。民主党にわざと勝たせようとしているのではないか。そう思わせる言動が次第に目につきはじめた。豊かな政治経験を誇るベトナム戦争の英雄。老人はそう讃えられていた。しかし、老人の主張は現在の政権が推し進めている政策を基本的に踏襲したものに過ぎなかった。これまでの豊かな政治経験がまるで嘘のようにつぶらな瞳を輝かせてニコニコしているだけだった。民主党から立候補した黒人候補が勝利するのは誰の目にも明らかだった。民主党の黒人候補が選挙に勝利をした次の日、新聞各紙は今回の勝利を歴史的な変革として賞賛していた。その記事は勝利した黒人候補が現在の共和党政権を打倒した革命的な英雄であるかのような論調で貫かれていた。白人が優位を占めるアメリカ社会で黒人が歴史上はじめて大統領に就任する。確かにそのことに大きな意義があるだろう。しかし、選挙中、勝利した黒人候補がしきりに口にしていたように、黒人候補が現在のアメリカを「チェンジ」したとまではいえない。黒人候補が大統領に就任するのは来年の1月である。黒人候補の訴えた「チェンジ」の真価が問われるのはむしろこれからである。その点では黒人候補の勝利に対する異様なまでの賞賛の嵐はいささか勇み足であるように思う。(続く)
posted by 乾口達司 at 22:12| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 想い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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