2008年10月01日

小学校の同窓会追記事項3

9月18日の日記の続きである。今回は着替えの話である。同窓会の2次会は夕刻からはじめられた。集ったのは男女あわせて十数名だった。その席上、女子生徒の更衣室を覗き込んだ男子生徒のことが話題に上った。誰がいい出したのであろうか。そのあたりのことははっきりしない。そんな出来事があったことすら憶えていない。私が女子更衣室を覗いた同窓生の話題を聞きながら思い出したのは一人の女子生徒の着替えの場面だった。小学5年のときではなかっただろうか。体育の授業が終わった後、運動場から校舎へと真っ先に走って帰る女子生徒がいた。某女である。某女はなぜ一目散に校舎へ戻ってゆくのだろう。私にはいつもそれが不思議だった。ある日のことである。体育の授業が終了した。いつものように某女は駆け出した。何を思ったか、私もまた駆け出した。某女が真っ先に校舎へ戻る理由を何が何でも突き止めてやろう。そんな思いがはっきりとあったわけではない。あたかも某女に引っ張られるように私もまた校舎へ走りはじめたのである。さいわい某女は私が追い駆けて来ていることに気付いてはいないようだった。下駄箱で靴を履き替えた某女は駆け足のまま階段を上りはじめた。一段飛ばしでどんどん上ってゆく。続いて私も階段を駆け上った。私たちの教室は校舎の3階にあった。3階まで上り切った某女は廊下を駆け抜けた。私もまた廊下を疾走した。予想外だったのは某女がどこにも立ち寄らず教室に飛び込んだことである。真っ先に校舎に戻るのはトイレを済ませるためではないのか。私はてっきりそう思い込んでいた。それだけに某女がトイレには目もくれず教室に飛び込んだことは意外だった。某女が教室に飛び込んでから数秒後、私も教室に飛び込んだ。目に入ったのは胸をあらわにした某女の姿だった。某女は体操服から制服に着替えようとしていた。ブラジャーはつけていなかった。胸は小振りながらもすでに発達をはじめていた。同じ年代の女子生徒と比べて大きい方である。私は某女が真っ先に教室に駆け込む理由をようやく理解した。某女は他の同級生に自分の胸のふくらみを知られたくなかった。だからこそ、真っ先に教室に舞い戻り、着替えを済ませていたのである。見てはいけないものを見てしまった。咄嗟にそう思った。他の生徒はまだ教室に戻って来てはいなかった。教室には私と某女との二人きりである。裸を見られた某女から抗議を受けたのか。それに対して私がどのように受け答えをしたのか。いずれも記憶にない。記憶にないということは何の抗議も受けなかったのではなかろうか。某女は私の存在など無視するかのようにさっさと着替えを済ませたのかも知れない。私の方も素知らぬ顔をして着替えをはじめたのかも知れなかった。しかし、このときの体験は私にとってあまりにも鮮烈だった。女性はある時点から胸がふくらみはじめるものなのだ。男性とは肉体上の違いがあるのだ。このときの体験が私に男性と女性との違いを教えてくれたのである。何ともお粗末なエピソードである。女子生徒の更衣室を覗き込んだ男子生徒の武勇伝とは比較にならない。しかし、私にとって、某女といえば、このときの出来事が真っ先に思い浮かぶ。某女はこの日の出来事を憶えているだろうか。某女は先日の同窓会には出席していなかった。
posted by 乾口達司 at 19:02| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 同窓会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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