2008年09月17日

小学校の同窓会追記事項1

9月14日に小学校の同窓会が開かれた。そのときのことは9月15日の日記に記した。今回は追記事項である。是非とも書き残しておきたいことがある。その一つに遠泳の話がある。同窓会の席上、遠泳体験が話題に上った。1次会を終えた後、喫茶店で談笑しているときだった。同様の話題は2次会の終盤にも持ち上がった。遠泳は2泊3日の臨海合宿の一環としておこなわれた。小学6年の夏のことである。合宿先は若狭湾に面した青戸園。出発当日は奈良県庁前に集合した。県庁前からクラスごとにバスに乗り込んだ。バスは琵琶湖西岸を北上。近江今津を経由して若狭に入った。荷物を置くとすぐに近くの和田海水浴場へ向かった。遠泳は2日目におこなわれる。初日の水泳学習は翌日の本番にそなえて海に馴染むことを目的としていた。遠泳は、予定どおり、翌日に敢行された。出発地点は和田海水浴場の東の端である。そこから沖に向かって弧を描くようにして進む。そして、途中から軌道を海岸の方へと反転させる。終点は海水浴場の西の端である。私たちは幾つかの班に分かれて一列に泳ぎはじめた。ボートで併走する先生方が、時折、私たちに声援を送る。最初は充分に立てるくらいの浅瀬を泳いだ。しかし、やがて足の立たない地点までやって来た。ここからが正念場である。水底の青々とした海藻の群れが足に絡みつきそうで無気味に感じられた。目の前を泳ぐ同級生がもがくように必死になって泳いでいる。もがけばもがくほど沈んでゆく。そんな悪循環にとらわれているような泳ぎ方だった。さらに前方に眼をやった。海岸の向こうに富士山のような山が見えた。沖へ向かって弧を描いていたコースはやがて海岸側に向かって曲がりはじめた。しばらくすると足の爪先に砂の感触が伝わって来た。すでに足の届くところまで戻って来ている。咄嗟にそのことを悟った。私の前を泳ぐ同級生は相変わらずもがくように必死に泳いでいる。足の届くところまで戻って来ていることにまだ気付いていないようである。水深が首の付け根のあたりまでしかないことを確認した次の瞬間、思わず泳ぐのをやめてしまった。後は水中を歩いて海岸まで向かった。しかし、ボートの上から声援を送る先生方の手前がある。腕だけを伸ばして水を掻き続けていた。ぜんざいだっただろうか。ジュースだっただろうか。上陸後、待ち受けていた先生方から何かを振る舞ってもらったように記憶している。こうして私たちの遠泳は終わりを告げた。(次回に続く)
posted by 乾口達司 at 22:35| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 同窓会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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