2019年12月21日

大和文華館特別展『国宝彦根屏風と国宝松浦屏風-遊宴と雅会の美-』

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午後から実家へおもむいた。その後、足をのばして大和文華館へ。特別展の『国宝彦根屏風と国宝松浦屏風-遊宴と雅会の美』を鑑賞する。『松浦屏風』も『彦根屏風』もこれまでにそれぞれ個別に鑑賞している。しかし、それらを同じところで同時に鑑賞するのははじめてである。入館者は多かったが、混雑しているというほどではなかった。拝見するたびにいつも思うことではあるが、『松浦屏風』はどこかしら不気味である。煙管を介した一対の女性をのぞけば、描かれている女性たちの視点がみんな合っていない。それぞれが勝手な方向に目を向けている。目線をバラバラにすることによって空間的な広がりを演出しているのかも知れないが、目玉を小さく描き、全体的に無表情でありながら目だけが笑っているといったような表情を見せているという点ともども、どこかしら不気味な図像である。それは楽しい遊興の場面でありながら、憂いをふくんだ表情さえ見せる『彦根屏風』の登場人物にもいえることである。
posted by 乾口達司 at 19:48| 奈良 ☁| Comment(0) | 散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする