
先日、広陵町をめぐった。そのときに訪れたのが、讃岐神社(奈良県北葛城郡広陵町三吉328)である。『日本三大実録』元慶七年(883)の記事には、散吉大建神・散吉伊能城神に従五位下を授けるということが記されている。この記事は讃岐神社に関するものと考えられている。当地は讃岐国出身の斎部氏が移り住んだところとされ、その縁で讃岐神社という名称がついたようである。竹取物語の舞台は讃岐神社のあたりであったとされる。その真偽のほどはさだかではないが、現在、広陵町は竹取物語ゆかりの地として、そのことを積極的にアピールしている。